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取引停止した仮想通貨ビットコインの通貨としての信用価値は

ビットコインの取引停止は通貨の信用に対して根本を問うものである

25日、ネットワーク上で利用される仮想通貨ビットコインの売買などを行う世界最大級の取引所で、
東京に拠点がある「マウントゴックス」のサイトがサーバー攻撃を受けた結果、
アクセス不能に陥りました。

そこでビットコインについてネットで調べていると
仮想通貨ビットコインの賛成、反対が真っ二つに分かれていることが分かります。

メリットを叫ぶ勢力は、最大のメリットは供給量が決まっているためインフレが起きないこと。
デメリットを叫ぶ勢力は、中央銀行や法の裏付けがないため信用力がないとされていること。

しかし、通貨の信用とはどのようなものか?と考えた時、
ビットコインに対して超え高に叫ぶ人たちは根本的に問題を理解してないように感じます。

良い機会なので普段使っている貨幣について考えてみたいと思います。

経済学の教科書などによく書いてある説明ですが貨幣とは
①交換媒介機能
 物やサービスを交換するための手段
②価値尺度機能
 物やサービスの価値の尺度を決める手段
③価値貯蔵手段としての機能
 ①と②の機能を保存する手段
 (紙幣や硬貨などの価値保存機能)

お金がこれらの機能に役割をきちんと果たして、私達が安心して要られるのは、
お金の価値が永久に普遍であればの話です。

ところが、現代のお金は常に変動する相対的な価値しかありません。

たとえば、一生懸命に働いて100万円を貯金したとします。
しかし、1年で物価上昇が10%起こった場合、物の値段は110万円になってしまいます。
労働で得たお金は1年間で10%も価値が減ってしまいました。
これは労働と交換に受け取ったはずの「価値」がお金によって保存さていないことになります。

資本主義の大前提は「労働」と「資本」の交換です。にもかかわらず、
お金の価値が上下しては価値貯蔵手段の機能が働いてないことになります。

現在、通貨の価値は発行している国家に対する「信用」の度合いという在ってないようなもので
相対的に定まっています。

私たちはインフレやデフレが当然のように起こるものと考えていますがお金の本来の役割を考えれば
通貨の価値は上下してはいけないことなのです。

さて、肝心のビットコインですが、

ブレトン・ウッズ協定の時のように固定相場制をしき通貨の金とドルの交換レートを固定することよって

通貨の価値を大元から固定しているならいざ知らず、変動相場制をしいている現代の経済では

採掘によって供給量が決まっているからインフレの心配は少ないというのは

残念ながらメリットでもデメリットでもなく根本的に機能不全なのです。

今回の事件はビットコインに対しての安全性やセキュリティについてばかりが
クローズアップされるでことでしょう。

ですが、これを気に私たちが使っている通貨システムそのものについて興味をもつ人が
現れてくれたら良いなと思っています。


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